■設立の経緯
昭和44年、創立15周年記念事業として向学心に燃える盲大学生の勉学の一助となるように設けられた、わが国唯一の育英資金制度です。篤志家の寄付金およびご理解ある団体からの助成金によって奨学金制度が運営されています。毎年3月に申込書を受付、修学年限の最終月まで奨学金が受けられます。
我が国の奨学金制度は、大小、公私を問わなければどれほどの数があるかわかりません。しかしながら、視覚障害者を対象とした制度は、本会の「盲大学生奨学金貸付制度」が唯一のものであります。 昭和44年(1969年)に第1期生を迎え、関係諸団体、個人の篤志家からの尊い寄付金によって、今日までこの制度を続けることができました。
本会奨学生は大学卒業後、弁護士、市議会議員、大学教授、助教授、中学・高校教諭、ピアニスト、声楽家、公務員、福祉施設職員、などの広い分野の職業に就かれ、いずれも各界の第一線で晴眼者と共に活躍しています。視覚に障害のある大学生に対する経済的援助は、社会に有用な人材育成という結果をもたらしています。
又、最近では、外国人留学生(視覚障害者)も奨学生に採用し、わずかながら国際交流の一助にもなっています。